桜色の黒い水
一人の時はバスタブにたっぷりとお湯を張る。
いつもは100リットル、今日は120。*1
水は好き。
泳ぐ事が好き。
だけど、今は水を避けている。
そのまま沈んで、戻ってこられなくなればいい。
そう思ってしまう自分が居るから。
バスルームは危険だ。
整っているから。
たっぷりのお湯とカミソリ。
突然自殺するには完璧な環境だ。
只一つ、カミソリがT字である、という事だけが欠点なだけで。
今日も沈み込んだまま戻ってこれなくなれば良いと思った。
今年はプールも海も行ってない。
両方眺めるだけで済ませた。
プールはともかく、海はきっと、あたしはそのまま戻ってこない気がして
自主的にブレーキをかけた。*2
それでも川を見に行きたい、と思っている。
養老渓谷。
いつ見ても綺麗だと思える場所。
西の河原。
あたしのオアシス。
多分今行ってしまったら、
あたしは永遠に、戻ってこない気がする。