蚕の繭

過去を思い出していく度に
「全てはあたしが悪いのだろうか」
と思う事がある。
愛されていた記憶を思い出していく度に
「では何故こうなったのか」
「全てはあたしの思い込みなのだ」
とあたしがあたしを追い詰めていく。
間違った生き方をしていないとは言えないけれど
もしかしたらあたしの存在自体が間違っているのか、という錯覚を覚えてしまう。
自己の存在に胸を張れない。
頭痛がする。
他人と久しぶりに喋り過ぎたか。